円キャリー・トレードの解消と円高

円キャリー・トレードの解消と円高

2007 年 8 月 17 日には日経平均が急落する一方、円相場は 1 ドル = 111 円台まで急騰しました。

サブプライム向け住宅ローンに端を発した信用不安の高まりから世界的な株安が進み、「低金利の円を売って、高金利の外貨を買う」という円キャリー・トレードを解消する動きが広がったことが原因です 。

ニューヨーク・ダウが史上最高値を付けた 7 月 19 日を基準とすると、8 月 17 日の主要通貨の対ドル騰落率は以下のようになります。

主要通貨の対ドル騰落率
通貨 騰落率
日本・円 + 7.2 %
スイス・フラン - 0.2 %
カナダ・ドル - 2.0 %
ユーロ - 2.3 %
イギリス・ポンド - 3.2 %
オーストラリア・ドル - 10.3 %
ニュージーランド・ドル - 13.0 %

2005 年初めから 2007 年夏までの円安の原因は、主に 2 つあります。

  • 日本と外国の金利差拡大
  • 株高によるリスク許容度の上昇

ヘッジ・ファンドなどが円キャリー・トレードを巻戻しても、FX 取引をしている日本の個人投資家が円ショート(円を売って、外貨を買う)のポジションを持つことで、円高の進行に歯止めが掛かることがあります。

しかし、FX 取引の大部分が円ショートであるため、円高が急速に進行すると自動的に反対売買(この場合は円買い)が行われて円高が加速することも考えられます。