日本の投資信託の資金流出入

日本の投資信託の資金流出入

個人投資家の間で人気の高い 3 種類(以下)の投資信託のうち、2007 年 7 月末時点の純資産残高が高い 5 本ずつについて、8 月の世界同時株安直後の基準価額騰落率と純資産残高増減率を計算すると、表のようになります。

  • 新興国株型
  • バランス型
  • REIT 型
日本の投資信託の資金流出入
種類 投資信託(運用会社) 前日比 %(上:基準価額/下:純資産残高)
8/17 8/20 8/21 8/22 8/23 8/24
新興国株型 日興 BRICs 株式ファンド(日興) - 7.119
- 7.119
1.325
0.560
1.893
1.090
- 0.227
- 0.584
4.320
4.068
1.483
1.504
ダイワ/モルガン・スタンレー
世界新興国株ファンド(大和)
- 7.027
- 7.032
1.430
0.904
3.007
2.372
- 0.593
- 0.746
4.577
4.515
1.777
1.659
JPM・BRICS5・ファンド(JP モルガン) - 6.528
- 6.529
1.131
0.570
2.413
1.565
- 0.239
- 0.227
5.222
5.347
1.444
1.520
DWS ロシア・欧州
新興国株投信(ドイチェ)
- 6.540
- 6.653
2.408
2.098
0.496
- 0.071
- 1.353
- 1.624
4.115
4.040
0.920
0.902
ノムラファンドマスターズ
新興国株 B コース(野村)
- 3.538
- 3.623
- 6.541
- 6.703
1.585
1.096
2.639
2.100
- 0.462
- 1.017
4.161
4.136
バランス型 グローバル・ソブリン・オープン
毎月決算型(国際)
- 2.165
- 2.089
0.602
0.661
0.234
0.269
- 0.078
- 0.002
1.507
1.601
0.346
0.442
ダイワ・グローバル債券ファンド
毎月分配型(大和)
- 2.649
- 2.720
0.990
0.951
0.421
0.354
- 0.146
- 0.098
2.316
2.394
0.353
0.359
財産 3 分法ファンド
毎月分配型(日興)
- 3.889
- 3.893
1.457
1.429
1.538
1.490
0.516
0.499
2.823
2.870
- 0.708
- 0.674
DIAM 高格付インカム・オープン
毎月決算コース(興銀第一ライフ)
- 2.649
- 2.570
1.349
1.382
0.773
0.827
- 0.469
- 0.403
2.345
2.413
0.659
0.748
りそな・世界資産分散ファンド(大和) - 3.078
- 3.019
1.605
1.630
1.307
1.341
0.101
0.153
2.870
2.938
0.567
0.609
REIT 型 グローバル REIT オープン(野村) - 3.209
- 3.274
1.992
1.798
2.480
2.239
0.494
0.352
2.952
2.910
0.597
0.645
DIAM ワールド・リート・
インカム・オープン
毎月決算コース(興銀第一ライフ)
- 2.393
- 2.386
2.068
2.031
2.203
2.094
0.282
0.197
3.164
3.186
0.241
0.305
ノムラ日米 REIT ファンド
毎月分配型(野村)
- 1.777
- 1.805
2.198
2.121
2.611
2.484
1.334
1.266
2.831
2.782
- 1.417
- 1.460
野村世界不動産投信
毎月分配型(野村)
- 2.765
- 2.938
2.244
2.068
2.518
2.326
0.562
0.329
3.306
3.054
0.446
- 0.136
ワールド・リート・オープン
毎月決算型(国際)
- 2.177
- 2.255
2.500
2.179
1.947
1.403
0.618
0.325
3.499
3.419
0.593
0.514

赤字は「基準価額騰落率 > 純資産残高増減率」を示し、「その投資信託から資金が流出している」と考えられます 。

表から、資金が新興国株型や REIT 型からは流出しているのに対し、バランス型には流入していることが分かり、以下のように推測できます。

  • バランス型を購入する投資家は分配金(インカム・ゲイン)が目的なので、値下がりしてもあまり解約しない
  • 新興国株型や REIT 型を購入する投資家は値上がり益(キャピタル・ゲイン)が目的なので、値下がりすると解約する

しかし、本来は新興国株型こそ長期的な経済成長の持続が期待できるはずであり、現在の投資信託市場は歪んだ構図になっています。