2007 年 8 月の世界同時株安
ドイツの中堅銀行である IKB 産業銀行傘下のファンドは、資産担保コマーシャル・ペーパー Asset Backed Commercial Paper (ABCP) で短期資金を調達して、資産担保証券 Asset Backed Securities (ABS) や債務担保証券 Collateralized Debt Obligation (CDO) などで運用していました。
しかし、ABCP による資金調達が滞って IKB に支援を要請しましたが IKB も対応しきれず、2007 年 8 月 9 日に政府系のドイツ復興金融公庫 KFW が救済しました。
同日、フランスの大手銀行 BNP パリバも傘下の 3 ファンドの売買を凍結し、ヨーロッパ市場で株安が起きました。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2007/03/13 | アメリカの住宅ローン会社ニュー・センチュリー・フィナンシャルの経営破綻が表面化 |
| 2007/07/31 | アメリカのベアー・スターンズ証券傘下のヘッジ・ファンド 2 社が経営破綻 |
| 2007/08/上旬 | ドイツの IKB 産業銀行がサブプライム向け住宅ローンの損失で経営難 |
| 2007/08/09 | フランスの BNP パリバ傘下の 3 ファンドが売買凍結 ECB がヨーロッパの金融市場に約 950 億ユーロを緊急供給 FRB が資金供給を実施 |
| 2007/08/中旬 | ECB と FRB と日銀が各市場に資金供給を続ける |
| 2007/08/15 | ニューヨーク・ダウが 12861 ドル(前日比 167 ドル安)と約 4 ヵ月ぶりの 13000 ドル割れ |
| 2007/08/17 | 日経平均株価が 15273 円(前日比 874 円安) 一時、1 ドル = 111 円台の円高(2 日で 5 円の値動き) FRB が公定歩合を 6.25 % から 5.75 % に引下げ |
| 2007/08/23 | 日銀が政策決定会合で利上げ見送り |
丸紅などの商社株や住友金属鉱山などの非鉄株は、年初から 8 月までに、約 2 倍の上昇を示しました。
原油や銅などの商品市場に投資マネーが流入して高騰し、利益を押上げていたからですが、「山高ければ谷深し」の格言通り、8 月の株安で高値から 3 割程度の下落となっています。
8 月 13 〜 17 日の週に、外国人投資家は東証 1 部の金額ベースで 7520 億円の日本株を売却しました。
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