2007 年 11 月の世界同時株安
スイスの金融大手クレディ・スイスは 2007 年 11 月 1 日に発表した 7 〜 9 月期決算で、サブプライム向け住宅ローンの焦付きに伴う市場の動揺から、投資銀行部門で 22 億スイスフラン(約 2190 億円)の評価損を計上し、当期利益は前年同期比 31 % 減の 13 億フラン(約 1290 億円)となりました。
同日、カナダの証券大手が米銀大手シティグループとバンク・オブ・アメリカの投資判断を引下げ、10 月発表の 7 〜 9月期決算でサブプライム向け住宅ローン関連の巨額損失を計上した両行の損失がまた膨らむのではないか、という懸念からシティグループ株は約 7 % 下落し、売り注文は金融株全体に広がりました。
更に、同日発表の米石油最大手エクソンモービルの 7 〜 9 月期決算が減益となり、事前予想を下回りました。
原油高の恩恵を受けながらも業績が思わしくなかったことから、エネルギー関連企業の株式も大きく下落し、インフレによる米企業業績への悪影響も強く意識されました。
これらから、ニューヨーク・ダウは 13567.87 ドル(前日比 362.14 ドル安)と、10 月 19 日の 366.94 ドル安に次ぐ 2007 年 4 番目の下げ幅を記録しています。
連邦準備制度理事会 Federal Reserve Board (FRB) が 10 月 31 日に追加利下げを決定したことを受けて、同日のニューヨーク・ダウは一時 170 ドル超の大幅高になりました。
しかし、利下げ決定時の声明文で利下げの打止めを示唆したため、 11 月 1 日は値上がり益確保の売りもかさんで下落に拍車を掛けたようです。
FRB は 1 日に短期金融市場で計 410 億ドルという大規模な資金供給(1 日の供給額としては 2001 年 9 月の米同時多発テロ直後以来の規模)を実施しましたが、一方で 425 億ドルの資金吸収分もあり、市場の資金量は実質的には減っています。
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