ヘッジ・ファンドとは
ヘッジ・ファンドは、1949 年にアメリカの雑誌「フォーチュン Fortune」の記者だったアルフレッド・ジョーンズが始めたのが最初と言われています。
彼は、買い(ロング)だけでなく売り(ショート)も活用して、相場が下落する際の損失を防ぐ(ヘッジ hedge する)ことから「ヘッジ・ファンド Hedge Fund」と呼ばれるようになりました。
ヘッジ・ファンドに明確な規定はありませんが、以下のような特徴があります。
- 特定かつ少数の投資家を対象とする私募形式であるため、投資戦略の自由度が高い
- ロング(買い)やショート(売り)を組合わせて、市場全体が下落する局面でも絶対的な利益を追及する
- ファンド・マネージャーの報酬は運用結果に連動し、一般には利益の 20 % 前後である
現在のヘッジ・ファンドは、以下のように大きく分類できます。
- 株式ロング・ショート
- 割安株を買って、割高株を売る
- イベント・ドリブン
- 合併・買収・破綻による価格変動を狙う
- エマージング市場
- 新興国の通貨・株式・債券市場に限定して投資する
- 債券アービトラージ
- 債券の裁定取引を行う
- グローバル・マクロ
- 世界中の株式・為替・債券・商品市場の歪みを見付ける
- マネージド・フューチャーズ(コモディティ・トレーディング・アドバイザー)
- 金融先物・商品先物市場に限定して投資する
- 株式マーケット・ニュートラル
- 個別銘柄の価格形成の歪みを捉える
- CB アービトラージ
- 同一企業の転換社債 CB と株式の裁定取引を行う
- ショート・バイアス
- 主に株式や先物の空売りを仕掛ける
- マルチ戦略
- 上記を組合わせる
グローバル・マクロの代表例は、ジョージ・ソロスのクオンタム・ファンドやジュリアン・ロバートソンのタイガー・ファンドで、ヘッジ・ファンドの代名詞とも言えます。
しかし、1998 年にロング・ターム・キャピタル・マネジメント Long-Term Capital Management (LTCM) がロシア危機で経営破綻した頃からグローバル・マクロに対する信頼が失われ、現在は本数も規模も非主流となっています。

「毎年 3 割が淘汰される」と言われるヘッジ・ファンドですが、運用に成功したオーナー兼ファンド・マネージャーの 2005 年の推定年収は、以下の通りでした。
| 順位 | 氏名 | 推定年収(2005 年) |
|---|---|---|
| 1 | ブーン・ビケンズ | 15 億ドル |
| 2 | スティーブン・コーヘン | 10 億ドル |
| 3 | ジェームズ・サイモンズ | 9 〜 10 億ドル |
| 4 | ポール・チューダー・ジョーンズ | 8 〜 9 億ドル |
| 5 | スティーブン・フェインバーグ | 5 〜 6 億ドル |
| 6 | ブルース・コフナー | 5 〜 6 億ドル |
| 7 | エドワード・ランバード | 5 〜 6 億ドル |
| 8 | デイヴィッド・ショー | 4 〜 5 億ドル |
| 9 | ジェフリー・ゲンデル | 3 〜 4 億ドル |
| 10 | ルイス・ベーコン | 3 〜 3.5 億ドル |
欧米のファンド・マネージャーは夏休みを 2 〜 3 週間とクリスマス休暇を 1 週間くらい取ることが多く、その直前は持ち高を減らすために各市場の値動きが激しくなります。
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