サブプライム向け住宅ローンと利上げ・利下げ
2007 年 5 月 9 日、連邦準備制度理事会 Federal Reserve Board (FRB) は連邦公開市場委員会 Federal Open Market Committee (FOMC) で、フェデラル・ファンド金利(FF レート)を 5.25 % に据置くことを発表しました。
FRB は 2006 年 8 月から 7 回連続で金利を据置いており、アメリカの経済次第で利上げも利下げも行える姿勢を見せました。
アメリカ経済には、2 つのリスクがあります。
- インフレリスク
- 景気後退リスク
インフレリスク
5 月 4 日発表の 4 月の雇用統計では、失業率は 4.5 % と適正水準とされる 5 % を下回り、人手不足から賃金上昇を招く可能性もあります。
消費者物価指数 Consumer Price Index (CPI) は、FRB が重視するコア指数(総合指数から価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたもの)の上昇率が、安定圏とされる前年同月比 1 〜 2 % の上限を超えた他、穀物相場や原油相場も高値圏で推移しています。
景気後退リスク
商務省が 4 月 27 日に発表した第 1 四半期(1 〜 3 月期)の実質 GDP 速報値は、成長率が前期比 1.3 % と市場予想の 1.8 % を下回り、4 年振りの低い数値でした。
その主な原因は住宅投資で、「10 % 台前半の減少」という市場予想を大幅に上回る 17 % の減少となり、1980 年以来 6 四半期連続で対 GDP マイナス寄与となりました。
3 月の新築住宅の売残り在庫も 7.8 ヵ月分と過去最高水準にまで上昇し、サブプライム向け住宅ローン問題に端を発した住宅市場の調整は短期間で終わる、という楽観論は後退しました。
利上げ・利下げ・据置き
インフレリスクを重視すれば利上げ、景気後退リスクを重視すれば利下げになります。
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